先日、二人目の出産を終えて骨盤矯正に来られた初診の患者さんとの会話です。
私「今回の出産は2人目だったのですね。おめでとうございます。1人目の時も骨盤矯正をなさったのですか?」
患者さん「1人目の出産後は特に何もしませんでした。2人目を生んでもう生む予定はないので今回は骨盤を締めようと思って来たんです。」
私(??)
『骨盤矯正は出産予定が無くなったら骨盤を締めるために最後に行なうもの』
ひょっとしてこのような認識を持っている方は多いのでしょうか?
理屈としては筋が通っているように思えますが、これは私の考えでは間違った認識です。
まず出産後は後に出産をする、しないに関わらずにゆがみを整えながら締めていく必要があります。
なぜ毎回の出産後に骨盤を整えなければいけないかというとちゃんと理由もあります。
骨盤は整えようが整えなかろうが自然と妊娠前の状態に戻っていこう(締まっていこう)とします。
しかし出産時の負担や力の入り方の問題、脂肪の量や筋肉の硬さが残っていたりするとゆがんだ状態で締まっていこうとし、元の状態にまで締まりきらずに位置関係が悪くなるケースがあります。
そのままの状態が続くと位置が固定化されてしまい、様々な悪影響の原因となり悩まされる可能性が高まります。
ですので出産後は悪いゆがみや緩みを定着させないためにも、できるだけ早急にゆがみを整えながら綺麗に締めていく必要があります。
骨盤を整えて綺麗に締めても次の出産には悪い影響どころか良い影響しかないので大丈夫です。
逆に出産後にこういったゆがみなどを残しておくと、次回の妊娠や出産時に辛い思いをしたり、そもそも妊娠自体もしにくくなる可能性が高まります。
これは自論なのですが、不妊は様々な原因がありますが体のゆがみも原因の一つに関わっている可能性があるのではないかと考えています。
この話をすると長くなるのでまたの機会にしますね。
参考までに妊娠前や妊娠中に腰痛や肩こりなどの症状を感じなかった人は、どちらかというと出産後の骨盤のゆがみは少ない傾向で、逆に過去に何かしら症状を持っていたり、妊娠中に肩こり、腰痛に悩まされた方や逆子の期間などがあった方は、産後の骨盤のゆがみが大きい傾向にあります。
あと年齢が高くなると日々の積み重ねのゆがみなどが存在することが多いし、筋肉自体の柔軟性も低下している方が多いので、産後にしっかりケアするのは重要だと思います。
ともかく産後の骨盤は毎回出産の度にしっかりと整えることをおすすめします。
そして元気な体で許される限り元気なお子さんをどんどん生んで下さいね。
子供の数は希望の数ですからたくさんの希望を作ってください。
ふくしま鍼灸整骨院
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