指先から肩にかけての痺れ、腰の抜けるようなだるさ

症例報告の記事をアップします。

77歳男性 

症状 

①5~6年前からの親指から肩にかけてのしびれ。就寝時を含め常時痺れている。

②2年ほど前から立っている姿勢でいると腰、股関節周囲が抜けるような重だるさが出て立っているのが苦痛になる。

原因

①の大きな原因は頸椎(首の骨 7個の骨が積み重なっています)の位置異常(変形、狭窄を含む)特に上から4番目と7番目に異常反応が大きく出る。

②の大きな原因は腰椎(腰の骨 5個の骨が積み重なっています。)の位置異常とそれに伴う骨盤、内臓の位置異常。

施術の経過

※当院に初回来院された時が一番悪くて数字で100、全く症状のない良い状態が0と仮定する。

初回の検査で器質的変化(変形など)の影響で①は10~20ぐらいは残ってしまい消失させることが難しいという検査が出る。

3回施術が終わった段階で①が70、②が80、6回終了時点で①が50、②が50、 9回終了時点で①が30 ②が20 
この段階で施術間隔を2週間に空ける。
12回終了時点で①が15、②が5 施術間隔を3週間に空ける。
15回終了でメンテナンスに切り替え4週間の施術間隔を提案。
最終のこの時点で症状は①が10 ②が0 

結果

メンテナンス移行までにかかった施術回数が15回。
変形の影響で最終的には①は10残ってしまったが日常的に気にならないレベルとのこと。
高齢なので回復には時間がかかりメンテナンス移行までにかかった施術回数が15回。

総評

高齢の方の慢性の痺れは改善が難しいケースが多いと思われがちですが、原因をしっかり特定してそれを無くしていけば、最大限の治癒力を引き出せ改善率は高まります。
高齢になると回復力の低下があり、さらに個人差が大きくなるので施術回数、期間はばらつきが出てきます。
当院では初回施術で身体の状況を把握し、来院回数や間隔など施術プランを提案しますので、それを参考に来院の判断をしていただければと思います。
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