頭痛や吐き気が起こるほどの肩こりの方

症例報告

40代 女性


10代の頃からいわゆる首こり、肩こりの症状を感じており、常に首や肩や肩甲骨の周囲が重く突っ張っている。

酷くなると頭痛(主に後頭部)や気分の悪さ、吐き気なども出現する。

いつも辛くなるとマッサージや整骨院、鍼治療などに通い、揉みほぐしてもらったりして症状を抑える生活をずっと繰り返してきた。

しかし年齢を重ねるごとに辛くなるのが頻繁になってきて、強いマッサージなどを受けるものの効果を感じるどころか手の痺れも出てきたので不安に思い、最終的に当院への来院に繋がった。


所見


外見は猫背気味で肩の巻き込みも強く、生理的湾曲も少なく首の角度も悪くアゴが前に出ている

左右の肩甲骨の位置もアンバランスで下角が広がっている。いわゆる「ハ」に字のような形。

上半身だけでなく下半身も外見的に骨盤の位置の左右差や膝のねじれなどバランスが悪いところが多々あり。

首から腰にかけての背骨周囲の筋肉もガチガチに硬くなっていて背骨の可動性も乏しい。

経過

施術1回目後は胸が開き(背筋が伸びる)スッキリ感が出たようだが、まだ身体の部分部分が動き出した程度なのですぐに元に戻ることを説明。

2回目に前のヒアリングで施術1回目の後は良く眠れて朝も気分良く起きれたとのこと。

筋肉自体の状態が悪く血流も悪いので普段から行う簡単なストレッチを指導。

4回目後に肩こりの不快感が軽減されてしびれも出なくなってくる。
「多少は凝った感じがあるが、以前よりかなり楽になった」とのこと。

5回目の時点では肩こりの原因が存在する割合は施術前でも4割ぐらいに安定してきた。

それに伴い肩の巻き込みも解消されてきて自然と胸を張れるようになってくる。

7回終了時点で頭痛や肩こりなどの症状も出ることが無くなり、良い状態に安定感が出てきたので2週に1回の施術に間隔を空けてみる。

その後2週間の間隔を3回続け、3週間を2回、その後は1カ月1回のメンテナンスとしてひとまず区切りをつける。

総評


このような症状の患者さんは比較的多くて似たような経過をたどる傾向があります。

筋肉の繊維が強いマッサージなどで損傷してしまい硬くなってしまっているので、初期は特に悪い状態に戻りやすく良い状態が安定するまでは我慢が必要になります。

また細胞レベルで良い筋肉に生まれ変わるまで、バランスの良い状態を保つ期間も必要になってきます。

それを乗り越えた時が身体が本当に根本的に良い状態といえるようになります。

悪い状態が長いうえに筋肉の状態が悪いと、施術回数が増えたり通院期間も長くなったりする確率が高くなります。

上記の理由で必要以上に強い刺激のマッサージなどはお勧めしません。

同じような首コリや肩こりの関わる症状でお悩みの方に参考になれば幸いです。

症例図220160921

症例図2裏20160921