慢性腰痛で朝起きるのに15分かかっていた女性

我慢し続けてどうしようもなくなって来院されたケースです。
ここまでの状態になると日常生活の支障だけでなく、痛みのせいで精神的にも負担がかかってきて、我慢してきたことに後悔する人がほとんどです。
悪い例なので見習わないで早めのお手入れをおすすめします。

慢性腰痛を悪化させた40代女性

10代のころからの腰痛持ち。

ずっと辛かったが酷い痛みの時だけマッサージや整骨院に通ってそれでその場は回復していたのでだましだまし生活していた。

昨年末ぐらいから朝起きたら腰が固まったように動けなくてベットから起き上がりにくくなってくる。

その症状は日に日に強まってきて来院二カ月前には痛みを伴うようになってくる。

日中も前かがみや靴を履くときの姿勢やイスから立ち上がるのも辛くなってくる。

マッサージなど整骨院にも何回か行ったがほとんど改善が見られず当院に来院。

所見


背中、腰、臀部の筋肉の緊張感がただ強いだけでなく偏った緊張が多い。
その上、股関節全面の筋肉の緊張や硬さ、可動性の少なさも顕著。

胸椎、腰椎の位置異常も強くて特に腰椎3番目、4番目の位置が悪くて固定されているような状態。

身体全体のバランスの崩れも多く、肩甲骨や後頭骨の位置異常、膝にねじれなど改善すべき点が多々存在する。

経過


初回から3回目までは筋肉の緊張を起こさせている要因を消していくような施術を行う。

長年の積み重ねで身体の悪い状態の固定化されているのを解きほどく作業で、本丸を攻める前の外堀を埋めていっている段階。
この段階は症状の大きな変化が見られないが、身体を良い方向に向かわせるのに必要な行程なので我慢が必要。
週1回の施術でペインスケールはそれほど大きく変わらず10→8

4~7回の施術になると身体が回復できる状態になってきて、痛みや症状にも改善がみられてくる。
朝起きた時も以前よりも時間をかけることなく楽に起きれるようになってきた。ペインスケール8→3

8回目の施術前で3の状態なので、次回から少しずつ施術間隔を空けていく。

10回目で痛みがない日も出てきて、日常生活の支障や不快感も無くなってきた。
さらに施術間隔を空けていき、13回目で安定したのでここをひとまずゴールとする。

その後は月1回のメンテナンスに移行

総評


悪い状態が長かったので、悪い状態に固定化された身体を変化させるのに時間がかかった。
長年の慢性腰痛になればなるほど初期は良い状態に変化しにくい(症状の変化が少ない)ので、患者様に理解と我慢をしていただくことが必要となってくる。

症例図120160920_0001
症例図120160920