2018年11月19日
こんにちは。
久々のブログです。
段々寒くなってきていておでかけ日和から遠のいていきそうですね。
さて今日のテーマですが肘内障(子供の肘の脱臼)です。
なぜこのテーマかというと当院は日曜営業ということもあり、他の病院が閉まっているのでちょくちょく肘内障の子供が来院します。
救急病院ではなくて整骨院に来られる方は、過去に子供が肘内障になった事があるという方が多いですね。
救急病院は混んでいるので、まずは近くの整骨院で骨折や他のケガではないか鑑別しもらって、肘内障だけならその場で治してもらうという考えだと思います。
うん、要領いいですね。
ちなみに肘内障とは子供の頃(小学生に上がるぐらいまで)に起こりやすい肘の関節の亜脱臼の事です。
肘を固定している靭帯から骨が外れる現象です。
大人の脱臼とは違い、比較的簡単に元に戻りますし、すぐに戻してあげると後々に影響を及ぼすことは少ないです。
整復もそれほど難しくもなく、子供には泣かれますがちょちょいとすれば整復できます。
先日来られたお子さんのお母さんは、外出先だったのでYouTubeの動画を参考にして自分で整復したと言ってました。(もしもの事があるのでおすすめしません!)
仮に外出先とかでそのような事態になり親が整復したとしても、子供が痛がっていたり、異変を感じるようであればすぐに病院に連れて行ってください。
骨折とか他の障害を併発するケースもありますからね。
判別の仕方としては手を引っ張ったり振り回した後に急に泣いたり痛がるようであれば肘内障の確率が高いです。
転倒して手をついたとかなら他のケガも考えらるので注意が必要ですね。
親が脇の下に手を入れて抱っこした時に痛がれば、鎖骨の問題も可能性もあるので要注意です。
症状としては手を触ると泣く、痛がる、手を着いたり上げようとしなくなります。
肘が抜けた状態ですからさぞかし痛いでしょうね。
整復が上手くいくと無意識に腕を上げたり動かすようになり、いつの間にか普段通りになります。
親としては突然子供が大泣きして痛がれば焦ると思いますが、落ち着いて近所の整形外科や整骨院に行ってください。
整形外科などは混んでたりするので、ひょっとして2度手間になるかもしれませんが、まず近所の整骨院に行ってそこで鑑別してもらうの良いかもしれませんね。
最後に親に気を付けてもらいたいのですが、子供の手を引く時は手首を持つのではなくて、手を繋いで(握って)引いてください。
手首を持って引っ張るとダイレクトに肘に負荷がかかりますが、手を繋いで引っ張ると手首でも牽引力が吸収できるので肘内障のリスクを避けることができます。
いずれにせよあんまり勢い良くぶん回したり、引っ張ったりは危険なので気をつけて行うようにしましょうね。
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