40代、50代ぐらいの男性によくあるのですが、腰の痛みや肩こりで症状改善に時間のかかったり、治療が途中で終わってしまうケースです。
夜間に寝返りや朝起きるのが辛い、じっとしてても辛いというような症状に長期にわたって苦しめられている。
辛いので治療に行くもののその場の変化がわかりやすい対処療法を好み、辛くなると強いマッサージや刺激を受けてその場をしのいできている。
年々症状が悪化している。
様々な治療院を渡り歩いている人で、今まで良くならなかったので治療に対しての不信感が強く、即効性を重視する傾向がある人。
このような方は途中で治療が終わってしまうケースが多いです。
要は早々に見切りをつけられてしまうのです。
変形や器質的な問題がなければ、時間や回数はかかるもののしっかり計画通りに来院と自宅ケアをしてれば改善はしていくケースがほとんどなので、途中で治療を中止するのはとてももったいないなーという気持ちになります。
と言ってもこちらの一方的な言い分なのでどうしようもないのですが・・・。
しかしこのままの状態が続くと将来どうなっていくかは経験上、何となく想像できます。
今まで多くの患者さんを見てきた中で多いパターンは、
辛さがピークになって整形外科を受診、腰部のヘルニア、または脊柱間狭窄症などの診断を受けて、手術を勧められたりする→辛さが限界なので手術を受ける→良くなるケースもあれば、少し楽になったがまだ辛いなど何らかの症状を残すケースとなる。
一度手術してしまって症状が残存するケースはそこからさらに良くなる可能性はかなり低くなります。
辛いし危機感もあるし、手術はしたくないので治療院には通うものの、上記に当てはまるような人はまず、変形などの機能的な問題がなくても体がかなり悪い状態をこじらせてしまってします。
こじらせてしまうとそこから体を回復の方向に向かわすのに回数や時間がかかってしまうのです。
そんなに悪い状態を理解した上でじっくりと治療を受けてくれる方は、段々と良くなって卒業されていきます。
しかしじっくりと治療を受けるとなると、先生との信頼関係や予算の問題などをクリアする必要があります。
今まで様々な治療院を渡り歩いている人は特に「ここの治療でちゃんと良くなるのか?」という不安を抱えています。
大抵の人は1~3回ぐらい通ってみて症状が変化するかで判断される方が多いです。
しかしこじらせた症状をそのような回数の治療で症状を無くしていくのには難しいケースが多々あります。
こちらとしては体状態が良くなってきてここから段々と症状も治まっていくな、と確信を持って伝えても、患者さんからしたら現時点でご自身が体感する辛い感覚が全てなんですよね。
症状にあまり変化を感じなければ早々に見切りをつけられてしまいます。
保険診療とは違って費用もかかりますから気持ちもわかりますけどね。
先日もこのような患者さんで4回治療終了時点で体のゆがみや筋肉の状態に良い変化が大きく出てきました。
これから辛い症状もどんどん変わっていくよーというところでしたが、現時点で症状の変化が大きく感じられないということで予約は後日になってしまいました。
続けて治療を受けていただければ良いのですが・・・
こちらの一方的な思いですが、ここまで変わってきてるのに終わるのはとてももったいないなー思いました。
その場で楽になってもらうのは実はそんなに難しいことではなくて比較的簡単なのですよ。
ただそれでは他の対処療法とそんなに変わりなくなってしまいますので根本療法から外れてしまいますからね。
当院が目指しているのは症状が出ない、出ても夜寝て朝起きたら元通りのような体を作ることですので。
しっかり治療を続けてもらえるように、これからはもっと早期に症状の変化を出せるように精進していきます。
ふくしま鍼灸整骨院
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