松原市の坐骨神経痛、体質改善、産後の骨盤ケアが得意なふくしま鍼灸整骨院

先日、患者さんとの会話で「猫背矯正ベルトというのがありますけど、姿勢を良くするのに着けたりするのは良いのでしょうか？」
といったことを聞かれました。

あくまで私個人としての意見ですが、ああいう物は使用しない方が良いと考えています。

ああいう物とは矯正下着や着圧ソックス、腰痛、骨盤ベルトなども含まれます。

腰痛、骨盤ベルトは辛い症状が強い時や競技などで一時的の着けるのは良いとして、普段から常用するのをおすすめしません。

もちろんおすすめすしないのには理由があります。

ゆがみという観点からですが、猫背矯正ベルトは背中や背筋を本来の自然の状態から無理矢理に位置を変えています。

そのようなことをすると本来の形に戻ろうという作用が働き、筋肉に力が入ってしまいます。

そうはさせまいとベルトが無理矢理に形を作ろうとします。

筋肉が綱引きをするように引っ張り合いするようになると、装着している周辺の筋肉が常に緊張してしまい不自然な硬さを持ってしまいます。

その硬くなった部分に影響を受けて他の部分の動きも不自然になり、バランスは崩れるし筋肉が歪んだ状態で硬くなって固定されてしまうし、後々に悪い症状が出てくる大きな原因となる可能性があります。

矯正下着や腰痛、骨盤ベルトも同じ理屈です。

着圧ソックスについては医者が理論的に良いと言っているようですし、医療上必要なケースもあるようなので否定的なことは言いにくいのですが、個人的にはああいう圧迫もおすすめしません。

ポンプ作用などでその時は楽なのですけどね。

このような固定具は外すと頼りなく感じてしまうので依存してしまいがちです。

しかし実際、今までの経験上、矯正下着を長年着用し続けている方は、とてもゆがみが取れにくく症状が改善しにくいケースが多いです。

ずっと悪い形で固定されていたら脳と身体はその悪い状態を普通の状態と認識してしまいますからね。

その時々に美しくあったり身体が楽な状態でいることも大切ですが、将来を考えて長い目で考えてみると良くない処方もたくさんあります。

全て個人的な考え方や経験上の話なので、科学的、理論的根拠はありませんが、一つ参考にしていただければと思います。